フォンレ村は古くから続く農村集落です。人々の信仰の中で、神農は豊かな実りと豊作をもたらす農業の守護神とされてきました。そのため、牧童巡行祭りは神農に感謝を捧げ、1年間の平穏と豊作、風調雨順を祈願するために始まりました。
全国的にも類を見ないこの祭りの最大の特徴は、牧童(牛飼いの子供たち)を主役として称える点にあります。牧童たちは田畑と深く結びついた存在です。言い伝えによると、フォンレ村には大人が立ち入ることを恐れる神聖な「コンタン(神の塚)」と呼ばれる場所がありましたが、不思議なことに牧童たちと水牛の群れだけは何の災いもなく近づくことができたとされています。やがてそこは牛飼いの子供たちの集まる場所となり、彼らを中心とした特別な行事「牧童巡行祭り」へと発展していきました。

この祭りは豊作を祈願する精神的な意味を持つだけでなく、地域の絆を深め、フォンレ村の人々が自らの故郷の伝統に誇りを持つための大切な役割も果たしています。

