ダナンのディエンハイ城塞は、単なる古い建築物にとどまらず、民族の不屈の精神の象徴でもあります。1813年にザーロン帝(Gia Long)の治世下で「ディエンハイ砦」として創建され、ハン川の河口という戦略的要衝に位置し、古都フエや中部沿岸部を防衛する役割を担っていました。1823年にはミンマン帝(Minh Mang)によって拡張され、ヨーロッパの有名な要塞築城術であるヴォーバン様式で再建され、ダナンの中心部に強固な要塞が築かれました。
ディエンハイ城塞の最も輝かしい足跡は、フランス・スペイン連合軍がベトナム侵略を開始した1858年の戦いと結びついています。名将Nguyen Tri Phuongの指揮のもと、ダナンの軍民は勇敢に戦い、敵を退却させ、「難攻不落のディエンハイ」の名を歴史に深く刻みました。

フランス占領時代から1975年以降の修復に至る歴史の荒波を経て、現在、ディエンハイ城塞は国家特別史跡(2017年)に指定されており、誇り高き記憶を保存し、不滅の祖国防衛精神を後世に伝える名所となっています。


