ラ・ヴァン聖地の代表的な建築群を巡る

ベトナム中部

クアンチー

ラ・ヴァン聖地

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更新: 24/09/2026

1. ラ・ヴァンの聖母バシリカ大聖堂

ラ・ヴァンの聖母バシリカ大聖堂は、1961年に教皇ヨハネ23世の教皇勅書「マグノノス」によってバシリカに昇格された、この聖地の中心的存在です。2012年8月15日に着工した新大聖堂は、伝統的な集会場(ディン)の形状と親しみのある瓦屋根から着想を得た、ベトナム伝統の東洋建築様式で設計されています。敷地面積13,464m²、奥行き132m、幅102m、最大5,000人を収容可能な規模を誇り、ベトナムのカトリック教会史上最大級の宗教建築物の一つとなっています。

主な見どころ: 

  • 青い瑠璃瓦、ラック鳥の文様、そしてラ・ヴァンの聖母の伝説に深く関わる植物「ヴァン(ジャスミンの一種)」の葉と花のモチーフを取り入れた、ベトナムの魂が息づく建築美。
  • 伝統と現代の融合を表現した精巧な彫刻が施され、東西の文化要素が見事に調和した内装。
  • 現在も建設が進められているものの、すでに不滅の象徴と信仰の証となっています。

新バシリカ大聖堂は、特に3年に1度開催されるラ・ヴァン大祭典(8月13日〜15日)をはじめとする重要な聖務日課が執り行われる場所です。聖なる空間に敬意を表すため、ご参拝の際は適切な服装を心がけ、静粛にお過ごしください。

新バシリカ大聖堂の建築
写真:新バシリカ大聖堂の建築 

2. 古き鐘楼

古き鐘楼は、ラ・ヴァン聖地の栄枯盛衰を静かに見守ってきた証人です。この鐘楼は旧大聖堂(1924年〜1928年建設、1928年落成、1959年修復)の一部でした。1972年の「激戦の夏」の戦火により聖堂本体は完全に破壊され、歳月と戦争の傷跡を残す鐘楼のみが今に残されました。今日では貴重な歴史遺構として保存され、現代的な新バシリカ大聖堂の傍らで新旧の調和ある対話を創り出しています。多くの巡礼者がここに立ち止まり、歴代の信徒たちの不屈の信仰に思いを馳せながら祈りを捧げています。

ラ・ヴァンに残る古き鐘楼
写真:ラ・ヴァンに残る古き鐘楼 

3. ラ・ヴァンの聖母の祭壇台

1963年に建築家Ngo Viet Thuによって設計されたラ・ヴァンの聖母の祭壇台は、キリスト教禁教令の時代である1798年に、信徒たちを慰めるために聖母マリアが出現したとされる3本のガジュマルの木を再現した建造物です。聖母像はアオザイを身にまとったベトナム人女性の姿で描かれ、同じく民族衣装を着た幼子イエスを抱いており、親しみやすさと温かさを感じさせます。

記念碑は、聖母出現の地である古木のガジュマルのすぐ近くに建てられています。2008年に完成した現在の施設は、ガジュマルの樹形を模した設計となっており、神聖で荘厳な空間を創り出しています。主要な祝祭日には大勢の信徒が集まり、祈りを捧げ献花を行う場所となっています。祭壇台を訪れる際は、祈祷会やロザリオの祈りに参加して、この地の崇高な霊性をより深く体感してみてはいかがでしょうか。

聖母の祭壇台
写真:聖母の祭壇台 

4. ラ・ヴァンの聖母の井戸

ラ・ヴァンの聖母の井戸は、聖地を訪れる際に決して見逃せないスポットの一つです。多くの信徒は、この井戸の水に病気を癒やし、平安をもたらす力があると信じています。伝説によると、聖母が病を治すためにヴァンの葉を探すよう信徒たちに教え導いたとされ、この井戸はご加護と恵みの象徴となっています。

おすすめの体験方法: 

  • 多くの参拝者が敬虔の印として一口の水を飲んだり、持ち帰るための水を汲んだりします。
  • 井戸の周囲は豊かな緑に覆われており、涼やかで清らかな空間が広がっています。

聖水をいただくための小さなボトルをご用意いただき、井戸のエリアでは静粛な態度を保ちましょう。

5. 十字架の道行

ラ・ヴァン聖地の十字架の道行エリアは全14留で構成されており、巡礼敷地内の歩道に沿って配置されています。各留は精巧で芸術性の高い彫刻作品で表現され、キリスト教の伝統に則ったイエス・キリストの受難の旅路を再現しています。神聖で荘厳な空間は、信徒たちに贖罪の神秘を深く観想し、祈り、思索する機会を与えてくれます。特に四旬節、黙想期間、教会の重要な祝祭日には、個人、ご家族、信徒団体の皆様にとって大変意義深い巡礼の場となります。

ラ・ヴァンでの十字架の道行は、単なる宗教的儀式にとどまらず、訪れる一人ひとりが心の平安を取り戻し、信仰を深め、霊的な生活との結びつきをより強めるための旅路でもあります。

6. ロザリオ広場と巡礼者の宿舎

ロザリオ広場は、ラ・ヴァン聖地の本堂前に広がる広大な大広場です。広場の両側にはロザリオの神秘を再現した大理石の彫像が並び、荘厳でありながら芸術的・霊的価値の高い空間を創り出しています。ここは聖体行列、野外ミサ、各地から集まる大勢の巡礼者を迎えるイベントなど、重要な宗教儀式が頻繁に行われる場所です。ロザリオ広場の広々とした清らかな空間は、ラ・ヴァン聖地ならではの神聖な雰囲気を醸し出しています。

また、巡礼者の宿舎は、巡礼に訪れる方々の休憩、生活、宿泊のニーズに応えるため2004年に建設されました。必要なアメニティが整えられており、ラ・ヴァンへの参拝や祈りの旅をより快適で便利に、そして有意義に過ごすことができます。

野外儀式が執り行われる広場
写真:野外儀式が執り行われる広場 

7. ヴァンの木のエリア

聖母が信徒たちに病を治す薬として教えたという伝説に由来するヴァンの木は、敷地内の至る所に植えられています。この植物は宗教的な意味を持つだけでなく、漢方薬や抗菌作用のあるハーブティーとして親しまれるなど、薬用価値も備えています。敷地内のお土産店では乾燥させたヴァンの葉を購入することができ、ご自身用やお土産として人気を集めています。

カトリック信徒の霊的聖地であるラ・ヴァン聖地
写真:カトリック信徒の霊的聖地であるラ・ヴァン聖地

ラ・ヴァン聖地は、カトリック信徒にとっての聖なる巡礼地であるだけでなく、陽光と風に恵まれたベトナム中部地方の文化と霊性の深みに触れられる特別な場所です。のどかな風景の中に佇むバシリカ大聖堂、古き鐘楼、聖母の祭壇台、そして聖なる井戸は、歴史の足跡と世代を超えた信仰を宿し、壮麗でありながらも静謐な美しさを湛えています。信仰を求めて訪れる巡礼者にとっても、スピリチュアルな美しさを巡り心の平穏を求める観光客にとっても、ラ・ヴァンは他にはない静寂と神聖さで温かく迎え入れてくれます。この聖地への旅は単なる移動ではなく、日々の慌ただしさから離れて歩みを緩め、自分自身と対話し、時を超えた美しさに触れる感動の体験路となることでしょう。心に残る奥深い旅へ出かける準備が整いましたら、ぜひ今すぐラ・ヴァン聖地ツアーをご予約いただき、Sovaba Travelとともに中部最大級の巡礼地を訪ねてみませんか。

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