元宵節(旧暦1月15日・小正月)は、新年最初の満月の夜です。民間の言い伝えでは「天官賜福(天の神が福を授ける)」の時とされ、万事が順調に進み、多くの幸運がもたらされる始まりの時と考えられています。ホイアンの人々は、新春の喜びがそのまま続くような賑やかな祭りの雰囲気にちなんで、この日を「新年の後のもうひとつのテト」と親しみを込めて呼んでいます。
ホイアンにおける元宵節は、単なる宗教的な儀式にとどまらず、古都ならではの際立った文化の交差を色濃く反映しています。平安や福徳を祈願するベトナムの伝統と、華人コミュニティの獅子舞・龍舞、会館での行事、同郷会ならではの食文化が調和し、さらにランタンの明かりと旧市街の建築様式がかつての国際貿易港の面影を今に伝えています。2023年、ホイアンの元宵節祭りは、文化スポーツ観光省により国家無形文化遺産(伝統的祭礼、社会的慣習および信仰の分野)に正式に認定されました。



