九鼎は、ミンマン(明命)帝の治世(1835~1837年)に鋳造された9基の巨大な青銅の大鼎で、王城内のテミエウ(世廟)の前庭に設置されています。各鼎は高さ2.3~2.5m、重さ3,200~4,300kgに達し、ベトナム伝統青銅鋳造技術の最高峰と称されています。特徴的なのは、鼎の胴部にダイナム(大南)国の山河や文物を描いた153の浮彫図像が刻まれ、漢字の解説が添えられている点です。これにより、青銅に刻まれた独自の「大南一統志」とも言うべき価値を持っています。これらの図像は職人たちの優れた技術を示すだけでなく、民族の誇りとグエン朝の国威を象徴しています。
- 展示場所:フエ王宮 テミエウ(世廟)前庭





