祭りは3日間にわたり、厳かな仏教儀式(儀礼の部)と活気あふれる伝統文化行事(祝祭の部)が織り交ぜられて執り行われます。この二つの要素が調和し、祭りの類まれな独自性を生み出しています。
儀礼の部:仏教儀式と伝統礼拝
儀礼の部は祭りの魂であり、仏教の厳粛な趣とルーツへの感謝を表す伝統儀礼が色濃く反映されています。主な儀式は以下の通りです。
写真:伝統的な仏教儀礼が執り行われる儀礼の部厳粛なる仏教儀礼
- 開経・幡揚げ儀礼:通常、旧暦17日に執り行われます。導師によって諸仏、諸菩薩、諸善神に捧げられ、国家安泰と風調雨順を祈願します。
- 光の行列儀礼(たいまつ行列・灯籠流し):旧暦18日の夜に行われます。数百名の僧侶や仏教徒が参加し、観音菩薩に扮した神輿行列がココ川のほとりへと向かいます。衆生を照らす智慧の光と善行を願う儀式であり、その後灯籠流しが行われます。
- 観世音仏法と民族に関する説法会:3日間にわたり行われ、特に旧暦18日の夜と19日の午後が最大規模となります。仏教の教えや観音菩薩の慈悲・博愛を称え、仏道修行の導きや日常生活における仏の教えを分かち合います。
- 本祭 – 観世音菩薩の祝日法要:旧暦19日のご生誕日に執り行われる、祭りの中核となる儀式です。高僧(大徳)が焼香・献香を行い、観音菩薩の広大な恩徳を称える読経を捧げ、衆生の安寧を祈ります。
- 観音菩薩像の渡御行列:祝日法要の後に執り行われます。尊像は金山の観音洞から観音寺へと運ばれ、神輿はカウビエン川に浮かぶ船へと移され、ココ川を巡航します。この儀式は、漁民の航海の安全や水上生業の繁栄を祈願するものです。
- 観音菩薩の化身儀礼:尊像の渡御と並行して行われます。寺院では毎年、徳が高く修行を積んだ女性仏教徒を選び、観音菩薩の32の応身(化身)の姿に扮します。菩薩の慈悲深いお姿を再現し、菩薩が常に人々に寄り添い苦難を救い福をもたらすことを表現しています。
- 灯籠法壇の感謝法要:旧暦19日の夜に行われる最後の仏教儀式です。祭りの円満成就を見守ってくださった山河の神仏や土地神に感謝を捧げ、蓮の花のろうそくを川へと流して、智慧の光が永遠に輝くよう祈願します。
民俗伝統儀礼
仏教儀式と並行して、「水を飲む者はその源を思う(恩を忘れない)」という伝統的精神を表す地元ならではの儀式も行われます。
- 春の祭祀:観音寺にて山河・土地の神々に祈りを捧げ、国家安泰を祈願します。
- フエン・チャン王女追悼の献香:国に多大な貢献を果たした歴史的人物への感謝を捧げる儀式です。
- 石彫りの祖師祭:木山(モックソン)の麓にある祖師祠堂にて、ノンヌオック五行山石彫り工芸の祖師への感謝を捧げます。
祝祭の部:文化・芸術交流
祝祭の部は非常に活気にあふれ、高い地域性を持ち、伝統文化と現代的要素が見事に融合しています。
写真:ダナン最大のスピリチュアルイベント- 文化・芸術:伝統の歌唱ビンゴゲーム「バイチョイ」、掛け合い民謡、民俗歌謡、古典劇「トゥオン」の上演、書道の実演、水墨画および芸術写真の展覧会など。
- スポーツ・伝統の遊び:獅子舞・龍舞、棒押し、綱引き、ドラゴンボートレース、中国将棋(シャンチー)のほか、五行山名勝のガイド解説コンテストや精進料理コンテストなどが開催されます。
厳かな仏教儀式を行う「儀礼の部」と、賑やかな「祝祭の部」が美しく調和する五行山観音祭りは、ダナンの地ならではの豊かな精神文化のタペストリーを鮮やかに描き出しています。