1962年に設立されたクックフォン国立公園は、ニンビン省、ホアビン省、タインホア省の3省にまたがるベトナム初の国立公園です。多様な原生林の生態系で名高いだけでなく、緩衝地帯に暮らすムオン族の貴重な伝統文化が受け継がれている場所でもあります。
ニンビン省ニョクアン県のクックフォン社(コミューン)では、人口の約86%をムオン族が占めており、深い緑の森に寄り添う村々で古くから暮らしてきました。何世代にもわたり、素朴な高床式住居、棚田、伝統の錦織り、独自の伝統儀礼など、昔ながらの生活様式が今も色濃く残されています。ムオン族の人々は先住民であると同時に、国立公園設立当初から森を守り続けてきた頼もしいパートナーでもあります。人と自然の深い結びつきが、調和のとれた原生の美しい生活空間を育んできました。
カン村やマック湖周辺の集落などは、商業化された観光地とは一線を画す、穏やかで飾らない温かさに満ちています。ベトナム北部山岳地帯のありのままの自然と文化を体感したい旅行者にとって、見逃せない魅力的なスポットです。



