チャンアン祭りは10世紀のディン(丁)朝時代に端を発し、ディン・ティエン・ホアン(丁先皇)王がホアルーを都に定め、ヴーラム行宮(現在のホアルー県チュオンイエン社)を造営した歴史と深く結びついています。
- 言い伝えによると、即位したディン王は風調雨順(天候に恵まれること)と国家の安泰を祈願し、水神(水龍)を迎える儀式を執り行わせました。
- 地元の人々は、水龍がチュオンイエンの田畑に豊かな水をもたらし、古都の地を自然災害から守ってくれると信じていました。
- それ以来、毎年旧暦3月(春の農作業が一段落する時期)に、人々は神々に感謝を捧げ、豊作を祈る祭りを開くようになりました。
今日においてこの祭りは、国を築き守り抜いた先人たちを称えるとともに、チャンアンの美しさを世界へ発信する意義も持ち合わせています。祭りの特筆すべき点は、「ファットラック(開林)」と呼ばれる儀礼です。これは年に1日だけ定められた範囲内でのみ林産物の採取を許可するという古代の取り決めであり、自然への敬意を表しています。これは地域社会に古くから根づく環境保護意識の現れとして、優れた文化的特徴とされています。


